地方中堅建設会社が競争見積に勝ち、大型倉庫の施工受注ができた成功事例

コスト削減実績

成功事例の紹介

プロジェクトの背景

本事例は、とある事業主が岡山県で大型の物流倉庫の計画があり、ゼネコンへ見積りを依頼していた。 岡山県に本社を構えるゼネコンは、地元の意匠事務所へ相談し、構造設計事務所として、さくら構造のことを教えてもらった。 そしてさくら構造へ、問合せ連絡が来たことからこの事例は始まった。

物件概要

構造種別:鉄骨造 階数:2階建て 施工面積:15978㎡ 用途:物流倉庫

登場人物

A氏
(ゼネコン 営業部長)

B氏
(意匠設計事務所 設計担当)

木下室長
(さくら構造株式会社)

内容

事業主による物流倉庫建設計画の競争見積りに参加するにあたって、従来の見積もり方法だと、他社ゼネコンに金額で負けてしまう可能性が高いこと。 加えて、今回の事業主から過去に建設の受注をした実績が無いので、この事業主と関わったことがある構造設計事務所に、協力を頼みたい旨を意匠事務所へ相談していた。

意匠事務所の社長は兼ねてより、さくら構造の存在をホームぺージなどで知ってくれていた。 さくら構造の躯体費最適化についての活動・内容に興味があり、今回の競争見積りで使えるかもしれないと、ゼネコンの営業部長 A氏へ提案。さくら構造へ声をかけてみる事にした。

そして意匠事務所からさくら構造へ問合せが入り、さくら構造 木下室長が担当となった。

ゼネコン 営業部長 A氏と意匠事務所 設計担当 B氏が、事業主の元へ本案件の資料を貰いに岡山から東京へ出張で来る予定となっていた。

A氏

意匠事務所 B氏からお勧めされた、さくら構造という構造設計事務所は本当に大丈夫な会社なのだろうか・・・

営業部長 A氏は事前にこう思っていたが、設計担当 B氏より、

B氏

「さくら構造に構造設計を依頼すれば躯体費用が下がるはずだから、まずは相談してみて!」

と、強く念を押されため、営業部長 A氏は出張で東京に来る日に合わせ、さくら構造の東京事務所にて、木下室長と合って話す面談を行う約束をした。

営業部長A氏、設計担当B氏がさくら構造 東京事務所を訪問当日。

木下室長は資料を使いながら、会社概要、実績、各工法・サービスの案内、実際にさくら構造の物件で、躯体費を削減している実例の紹介や、それを可能にしているサービスの根拠について説明した。 また同時に、さくら構造の設計料についても説明をした。

木下室長

以上が弊社の概要となります。
よろしければ今回の計画について詳細を伺ってもよろしいでしょうか?

A氏

計画はこうです・・・(資料等を木下室長が拝見)
私共が参加予定の競争見積りですが、従来通りのやり方だと、どうしても他社に金額で負けてしまいます。
そこで、御社の技術力で、もっと見積金額を安くできないかと思い、今回ご協力のお願いをしたく考えております。

資料を見た木下室長は、

木下室長

この内容であれば、おそらく我々が構造設計を行うと、躯体数量を削減できる部分がありますので、建築費も下げれるかと思います。

A氏

ありがとうございます。もう1つ伺いたいのですが、本物件の施主にあたる大手企業と今までに物件の設計や関わり等はありますでしょうか?

木下室長

こちらの企業様でしたら、我々が直接設計をしている物件は多くあります。
現在も複数件直接依頼を受けております。
なので、この企業様の建物の特徴や、企業風習、考え方や雰囲気なども弊社の設計スタッフ1人1人が把握しているので、ご安心いただけるかと思います。

丁寧に木下室長は2人へ説明をおこなった。

この説明を聞いて営業部長 A氏は、

A氏

木下室長のご説明に納得致しました。
今回の施主とも繋がりがありそうですし、御社の設計料は他社構造設計事務所よりも高く、支払い時期も明確に決まっている事には驚きました。
ただ、それだけ躯体数量の最適化に自信があっての事だと、木下室長の言葉を聞き、理解致しました。
前向きに検討をし、進めていきたいと思います。

こうして営業部長 A氏と設計担当 B氏は東京事務所を後にし、見積作成のために行う契約内容について、成果物について、そしてスケジュールについて確認を進めていくこととなりました。

ゼネコン・意匠事務所と確認した進行内容と取り決め

・見積り作成協力のための基本設計契約(有料:実施設計料の定価から20%)を結ぶ。
・契約後、さくら構造は速やかに、A案・B案の設計資料を用意する。
A案:施主が求める図面仕様通りの構造設計
B案:さくら構造のSVシステムによる数量最適化をした構造設計
※ B案は施主の仕様を無視し、最大限に数量を最適化した場合の設計案とする。ただし、どの箇所が仕様と違う内容かははっきりと明記をする。
・A案、B案を提出後、依頼主(ゼネコン、意匠事務所)が施主へ提案し、無事に受注された場合は、さくら構造が実施設計を行うこととする。
その際の設計料は、実施設計料の定価から、受領済みの基本設計料(20%)を差し引いた額とする。

木下室長は営業部長 A氏、設計担当 B氏へ、今回の基本設計料の見積りをメールで送った。
その後すぐに返答があり、契約が結ばれ、基本設計をスタートした。

A案を提案

意匠事務所と連携し躯体数量の設計を行い、2週間ほどで施主仕様のA案をゼネコン・意匠事務所へ提出。

A案でさくら構造が算出した基本設計の鉄骨量:1237t(77.3kg/㎡)

その後、ゼネコンは上記の数量で建築工事費の見積もり算定を行った結果、、、ゼネコンの実績値と比べ、約5%以上の躯体数量の減少に成功。
さらに、最終積算段階になっても、想定鉄骨量に大きなブレが無かった。(ゼネコンはいつも2%程ズレる為、大きく余裕を見るとのこと)

木下室長は、A案の提出後にB案について数量の検討を行い、提案書を作成した。

B案を提案

B案の特徴:施主の求める仕様をいったん無視して、さくら構造のSVシステムに基づき最大限に躯体数量の最適化を行う。(※但し、どの部分が仕様と違う点か明記をしっかり記載する)

B案でさくら構造が算出した基本設計の鉄骨量:1113t(69.5kg/㎡)

ゼネコンの実績値と比べ、約15%以上の躯体数量の減少に成功。
A案からみても約10%の削減が出来ていた。

A案・B案の比較

A案 基本設計の鉄骨量:1237t 77.3kg/㎡
ゼネコンの実績値比 躯体数量約5%減少。
(施主仕様を遵守した設計)

B案 基本設計の鉄骨量: 1113t 69.5kg/㎡
ゼネコン実績値比 躯体数量約15%減少。
(さくら構造のSVシステムにより最大限に数量最適化をした設計)

A案による実質削減効果 約 62t(=約1800万円削減)
B案による実質削減効果 約186t(=約5600万円削減)
※1t=30万円の躯体費用で試算

施主への提案を終え、無事ゼネコンの受注が決定。
その後、木下室長はA氏からはこんなお言葉をいただいた。

A氏

今まで我々が手掛けた物件の中で躯体数量の削減が1番大きく出来ていることに驚きました!
実は、施主との商談の中で、施主が求める設計仕様を重要視している雰囲気があり、B案は提案しませんでした。
しかし、A案でも建築費の削減が十分に出来ていた為、それだけでも採用されるに至りました。
B案の削減率の高さに、社内でもとても強く感心がありました。
木下室長のご提案通りに事が進んでとても信頼が出来ました。
見積もり作成のご協力をいただき大変感謝しております。

本案件の完了以後、営業部長 A氏が所属するゼネコン内でこの成功事例が広まり、全国各エリアの支店からもさくら構造へ問い合わせが来るようになった。

各社が得たメリットのおさらい

<ゼネコン:依頼主>
・大型倉庫の受注という当初の目的を達成
・さくら構造へ支払う構造設計料、意匠事務所へ支払う設計料の負担はあったが、本案件の受注によって、その負担を上回る分のメリットを得る事ができた。
・今回の施主である大手企業と繋がることが出来た。

<意匠事務所:依頼主>
・タッグを組むゼネコンが受注を出来た事で、自分達も仕事ができた。

<さくら構造>
・本案件による設計契約を受注できたこと。(実施契約まで)
・ゼネコン、意匠事務所ともに信頼をいただく事が出来、その後、本案件同様な形で、別な見積もり作成依頼をいただけるようになった。

後日談で営業部長 A氏に聞いたさくら構造に決めたワケ

  • 木下室長が自信満々に説明してくれたこと、さくら構造のHP内容、いただいた資料に統一性と説得力を感じることができた。
  • 躯体費を下げる事が可能という説明だったので、うまく進めば、自身の功績として、会社に説明できそうだと思った。
  • 実は、さくら構造の設計結果があまりにもすごく、安全性が成立しているかどうか、自分達でもチェックしたところ、きちんと成立しており、とても納得した。
  • 他社より設計料が高いさくら構造を採用することは賭けであったが、決断できるに至っただけの提案や根拠をちゃんと示してくれた。
  • 施主に関わったことがある構造設計事務所に出来ればお願いしたいと、もともと考えていた。
    さくら構造が施主の物件で構造設計を手掛けていることを知って安心した。

成功の要因

  1. 構造設計をさくら構造に依頼したこと
    躯体数量の最適化設計によって、建築躯体費が減少出来る見積もりを作れた。
  2. 事業主に合わせた見積もり提案が出来たこと
    施主仕様のA案、最大限に躯体数量を削減したB案を用意。
    どちらも競合他社より躯体費が削減された案の為、ゼネコンは施主に合わせた商談が出来た。
  3. 事業主とさくら構造に繋がりがあったので、スムーズに計画が進めた
    さくら構造は年間700件を超える設計数があり、事業主との繋がりがあった。
    その為、事業主の特徴や、建物の趣向なども把握しており、滞りなく設計計画が出来た。

以上が、見積の協力をさくら構造へお願いしたことで競争見積もりに勝ち大型倉庫の受注が出来たポイントです。